交響劇「船に乗れ!」を観てきました

2010年本屋大賞ベストテンに選ばれた藤谷治の青春音楽小説「船に乗れ」を舞台化したものを見てきました。



小説を知っていたわけではなく、出演者に興味があったわけでもなく、
会社の福利厚生に割引チケットが出ていたから、という理由で行ってきましたf^^;



で、結果ですがなかなか面白かったです。

主人公は経済的に恵まれた裕福な音楽一家に生まれてニーチェなどの哲学書を読むタイプで、
海外でレッスンを受ける機会に恵まれたり、
同級生とは環境が事なる事で嫉妬されたり、
吐出した一言が他人の人生を不幸にしてしまったり、
恋愛したり失恋したり、
2時間半に青春ドラマがぎゅっと詰まってました。

青春ドラマという事もあって役者さんは若かったです。
その点だけちょっと物足りなし。
45歳になった主人公役がいて舞台をしめてましたが、
もうプラスアルファあるともっと良かったな〜と思いました。

ジャンルは音楽でしたが同じ芸術として、
バレエに重ねてみられるところもありました。

バレエも生まれた環境で変わってきますよね。
舞台に出られる回数とか留学とかWS参加とか。

主人公の彼女が母子家庭の蕎麦屋の子で、
なおかつヴァイオリンも凄く頑張っている、
だけど家が貧しくてとても留学なんて出来ない、
彼の留学の話が出た時に
「なんでサトルが留学出来て私は出来ないの!うちが貧乏だから!私の方が上手なのに!!」
と怒りをぶつけるシーンがあって、
言葉に出す事はないけど、そういう人多いだろうなと思った。

音楽学校が舞台のミュージカルなので、
ステージには東邦音大管弦楽団員が乗って、
それぞれの役者の影を務めて演奏していました。

後ろで弾かれている切ない音楽にあわせてその心情を歌い上げる、
こういう劇はなかったのでそういう所とか凄く面白いです。
白鳥の湖にも歌詞がついてましたよ。

メンデルスゾーン、モーツアルト、シューベルト、チャイコフスキー、
クラッシック音楽が好きでミュージカルが好きならぜひ一度足を運んでください^^

高校生役なので歌い手さんは20代の若手さんばかり、
なかではフルート役で貴公子とよばれている平方元基さんが個人的には一番良かったです。
ちなみに実際の音楽担当のフルートの「荒井純一郎」さんの音も良かったです^^
演奏しているご本人がまさに貴公子っぽかったのですよ。


イープラスにも得チケ出てましたよ♪
(¥10000→¥5000)

もととなった小説はこちら↓


劇中一番気に入った曲(*^^)v
Mendelssohn Trío Op.49



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