パレ・デ・コングレ・ド・パリという国際会議場にある大ホールで、ヌレエフと仲間達というバレエ

パリでバレエ観に行ってきました♪


観に行ったパレ・デ・コングレ・ド・パリ(Palais des congrès de Paris)は、フランス・パリ市17区にありメトロ1号線に直結する国際会議場です。
高層ホテルやテレビスタジオ、映画館、ショッピングセンター、劇場があります。

3723席ある大劇場があります。
新国立にあるオペラ劇場が1814席、上野にある東京文化会館の大ホールが2303席、
つまりまあ、でっかいんです。

公演の1週間前にサイトでチェックした所半分ぐらい空席があり、前列の3列ぐらい普通に空きがありました。

オペラ座のガルニエ宮(1929席)ではベジャールバレエ団の公演が行われており、
シャンゼリゼ劇場(2000席)ではマリンスキーやピナバウシュの春の祭典の公演、
どちらもソールドアウトと大盛況でしたが、こちらは空席だらけという感じでした。

行く前に先生に聞いたら「コングレは体育館みたいにでっかくて何もないホールだよー」と。

ネットで座席指定してとってしまおうとしたところ、途中で何か色々よくわからなくなり断念。
これだけ空きがあるから直接会場でいいかなと思って、
ネットで前々日に念の為販売具合を見てみたら、前の方は全て売り切れとなっていました(--;)

で、前日に会場のチケット売り場にチケットを買いに行ってみました。


「いくらのチケットが欲しいの?」
と聞かれたので、
上から2番目の「95ユーロの座席で前の方をください」
と伝えたら、
ちょっと待ってねと席を探してくれました。

そして、画面に出てきたのはなんと、1列目のセンター席のセンター。

テンションMAXあがりましたヽ( ̄ ̄∇ ̄ ̄)ノ ムキャ♪


ガルニエのベジャールのチケットがとれなかったのはこの運命の為、というぐらいにスゴイ幸運。

インターネット上では完売になっていた席もかなり空席でした。
ネット上には上手く表示されないのかな、ここは現地購入が良さそうな感じがしました。

そして、舞台は夜8時開演の11時終演。
フランスでは食事をしてから観に行くような時間設定になっている為なのか、
だいたいスタートは19時半とか20時が多いです。

日本のように電車で居眠り出来るほど治安がよくないパリで終演が23時というのは凄く残念ですが、まあ仕方がないです。




私の座席に座って撮った写真。



すけすけオーケストラピットって始めてみました。
で、その後笑ってしまうぐらい上演中にオケの人と目があう目が合う、、、
観客の顔を見ながらいいのか悪いのかチェックをしているのかもしれませんが、初めての経験で困りました(´ε`*人)


20時スタートだけど、皆まだざわざわと立っておしゃべりに夢中で15分ぐらい遅れて開演しました。
座席はぱっと見た所全体の半分ぐらいしか埋まっていないようでした。
1974年に出来た建物とパリにしては新しい方で装飾はゼロです。


オペラ座なんかは観光目的の人も凄く多いのですがこちらはバレエが好きなのという人々がいっぱいという感じで、
その雰囲気の中にいてバレエを見られるのが凄く嬉しかったです。

で、プログラムを見ていて気が付いたのですが、
多分2日間のそれは出演者も内容も違ったようです。
2日買えばよかったとめっちゃ後悔(;´Д⊂)


1.PETITE MORT(小さな死)
キリアンの作品を、オペラ・ボルドーのバレエ団にて。
曲はモーツアルトで全体の中で一番強く印象に残る作品。
舞台に置かれた1台のピアノから流れる美しい音楽と息をのむような振付と構成、ダンサーもまた良かった。
黒い布がステージをふわっとおおった瞬間とか鳥肌がぞっとたちました。
相澤由美さんという長野出身の方で現在ソリストの方の踊りが凄く良かったです。

最初の演目からブラボー連発、会場盛り上がってました。


2.ラシルフィード
ベルリンからIana Salenko と Morian Walter
広いステージに装置とかはなくてバックスクリーンに森と泉と滝に水が流れているような映像。
後ろに映像流しながらバレエっていう方式は始めてみました。
サレンコは小さくて安定しているし、不安なところもなくキュートな感じでした。
サレンコって気の強さが前にどんどん出ているような踊りに見えて個人的にはそれほど好きになれないタイプですf^^;

これが始まったあたりから、オケのチェロの人と目があう目が会う、イケメンな感じだから集中力が切れて大変でした(苦笑)


3.バヤデールの2幕
オブラスツォーワとEvgeny Ivanchenko
今度はアラビアンナイト風な映像。
本日の大本命のオブラスツォーワ登場です♪
オブラスツォーワしか興味がなかったのですが、Evgeny Ivanchenkoにびびりました。
長身でダイナミックで今まで見た男性の中で一番スゴイと思う大きな踊りでした。
オブラスツォーワがポアントで立っても頭のてっぺんが首のところにあります。
ピルエットのサポートとか超大変そうで、胸のあたり持ってまわしちゃった瞬間とかありました(苦笑)
でこぼこコンビなのですが、
イワンチェンコのダイナミックさときりっとした筋の通った美しいオブラスツォーワと意外性がよく素晴らしかったです。

隣のかわいらしい若いロシア人女子2人組、身を乗り出してみていて(後ろじゃなくてよかったよ)、
終わった後にブラボーブラボーって叫んでました。
どの作品も前のめりで釘付けになってましたが、凄くバレエが好きそうでした。


4.マノン
ロイヤルからタマラロホ、フェデリコボネッリ
オブラスツォーワ達に続いてみせてくれます、バレエというよりお芝居見ているぐらいの感情の入った踊りでした。
オーラがスゴイです。


そしてここで、ヌレエフの映像登場。
プログラムにはないのですが、若かりし頃の古くてモノトーンの映像がスクリーンに流れてました。
映像が荒いのが残念。


5.Two Pieces For Het
オランダ国立バレエ団からからMaia Makhateli/Remi Wortmeyer
Hans Van Manen という方の作品です、特にぐっとくる所もなくいまいちです。


6.ライモンダの3幕のパドドゥ
パリオペラ座からMyriam Ould Braham と Mathias Heymann
パリオペはオーレリ!と思っていたらミリアムウルドブラムでした。
多分オーレリは前日だったよう。

で、
マチアスが期待できる好感度の高い踊りを披露、凄くいい感じ。
そして、ウルドブラム、、、、、
最近よく耳にするのでどんな踊りかなと思って楽しみだったのですが、
膝から股関節までの辺りが調子悪いのか、とまるところでそこが緩んだり入ったり、
不安定というほどではないのですが、
オブラスツォーワやロホに比べると調子が悪いのかな?と思えてしまうような感じ。
上半身の動きも少なく表現力の部分もんーって思う感じで個人的にはときめきはなかったです。

逆隣の子がどうやらマチアスが大好きなようで、Iphoneを出して普通に動画とってました。
動画いいなーと思ったけど、気が小さくて私には出来ませんでした(苦笑)


そして、休憩にはいります。



休憩後はヌレエフの映像からまたスタート。
オケピに残っていた方々がわー始まったYO!皆戻ってこないYO!どうするYO!!!!
って大慌てになっていて人を探しにいったりドタバタ劇をピッドの中で繰り広げていてどうなるかが楽しみでした。
映像は、バレエの他にミュージカル、コメディ、タップ、とありましたが、
どれも映像の画質が荒かったのが残念です。


7.眠りの3幕のパドドゥ
オブラスツォーワとDmitry Gudanov
今度はオブラスツォーワがボリショイのプリンシパルと登場。
今度は背丈のバランスがよい2人ぐみです。
オブラスツォーワは想像どおりの可愛らしいオーロラ。
でも、想像どおりすぎて意外性がないのでそこがちょっと残念。
先のバヤデールの方が良かったです。
男性は一生懸命さが見えないままバランスよく決めてくる感じで、でもなんか自分に酔ってるよなという感じというかそんな感じです。
凄く人気あるのかな?客席の女子がキャーキャーとなってました。


8.ManFred
Mathias Heymann
だだっぴろいステージを端から端、前から奥と動きながら、感じのよい踊りを披露。
また隣の女子Iphoneでの撮影に必死でした。


9.MarGuerite Armand
ロホとRupert Pennefather
生ピアノ登場、ロホが入ると背景が見えてくるような感じでドラマチックです。


10.白鳥の湖よりアダージオ
Daria VasnetsozaとEvgeny Ivanchenko
はい、ここで落ちました。
背丈があうペアですが、はまってるなというだけで面白みがなくすやすやしてしまいました。
ただ綺麗なだけに感じてしまってそこから先がないというか、、、、、
とにかく23時も近い時間にうす暗い白鳥、つらかった。


11.海賊よりグランパドドゥ 
ALEKSANDRA TimofeevaとVadim Muntagirov
海賊なのだから絶対寝る作品じゃないはずのところで白鳥の眠さをひきずってました。
これも白鳥同様に綺麗なだけというか、、心に響くほどという感じではなかったです。
男性もあまりキレがよろしくない感じで、もっとかっこつけて踊ればいいのになぁと思いました。


公演は以上で終了です。


全体を通して、ボルドーのバレエ団とオブラスツォーワとタマラロホが舞台をひっぱっている印象でした。

それと今回のオケはとっっってもよかったです(///∇//)

コンセール・パドルー(Concerts Pasdeloup)という、1861年に始まるフランス最古のパリのコンサート・オーケストラだそうです。
曲の聞かせどころというか感情の入りそうなところの盛り上げ方が抜群に上手。
しかも、オケの人を見るとニコニコしながらひいていている人も多く楽しそうに弾いてくれます。
オケをしばし眺めてしまう事も多く、彼等が魅力的過ぎて困ってしまいました。


あと最後のカーテンコールだけ動画とってみました。

そのうちUPします(^^)


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