久し振りに開放感いっぱいでレッスンを満喫してきた。
久し振りなので、バーレッスンの始めから気合を入れて踏ん張って頑張ってたら、
先生に「力入れすぎや!」「筋肉が太くなるわ!!」と即怒られた。
久し振りの混みいったバーレッスンに、
頭の中がこんがらがって、最初からカンニングしまくってしまった。
いつ受けても振りにお決まりパターンがなく音楽も都度違うので、
いつも新鮮な気分を味わえると同時に、
次に何が出てくるかわからない恐怖感がつきまとう。
おかげさまで横目でカンニングがだいぶ上手になったなぁと思っていたら、
別の先生に「目の玉が動いてる!!それいらない!」
って怒られてしまった(苦)
バレエ界の大御所、牧阿佐美さんの「バレエに育てられて―牧阿佐美自伝
昔は同じ事を出来る様になるまで、綺麗に見える様になるまで、
何度も何度も同じ事をやらせるのがレッスンの主流だったけれど、
彼女がアメリカ留学時代に、
色々な動きを組み合わせて練習するのがよく、
その組み合わせは多様にしなければならない事を学んだ、と書かれていた。
それは何故かというと、
多様な動きを組み合わせる事によって、
特定の筋肉だけではなく、つねに全体の筋肉を使うことになる。
脚の動きを習得するにしても、
つねに他の動きと組み合わせながら練習すると、
結果として脚だけが太くなる事はなく、むしろ細くなり、
音楽性も向上するのだそう。
これは、つまり、筋力をあげるメカニズムにおいて、
筋力を肥大化させて太くするか、
休止中の筋力への神経系からの働きかけを増やして活動させるか、
の後者の方に当てはまるのではないかと考えてみた。
また、
「もっと伸ばして、もっとアン・ドゥールに」
と言葉にして言ってしまうと、生徒の注意は”そこだけ”に向けられてしまう。
そうではなく、たとえば外脚でなければ踊れないアンシェヌ・マンを組んでしまう、
そうせざるを得ない組み合わせを作って躍らせる事で綺麗になり、
クラス・レッスンが終わる頃にはダンサーの身体が綺麗にななる様にレッスンを組めるのが良いと語る。
良い教師かそうでないかは、
生徒の姿が、レッスン初めと終わりが同じじゃないか、が重要な見極め所でもある。
もっとも、それは多くの教師にとってとても難しい事だと書かれており、
名教師と呼ばれる人も世界に数人しかいないのが現実のよう。
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