骨と筋肉についての勉強にちょうど良い本

バレエをやっていると、腸腰筋とか、ハムストリングとか、股関節とかいった言葉がよく出てきますが、
わかっているつもりでもなんとなくな感じがあるな~と以前から思っていたのですが、
これはわかりやすいという良本をみつけました。

日常のストレスにさらされて緊張した筋肉や関節をゆるめてからだを柔らかく使う事で、
センターがとりやすくなり、余計な筋肉もつかず体を心身共に健康に保てるという事を広く普及している、高岡英夫さんという方の究極の身体という本です。
数多くのスポーツ選手の研究やそのサポートもされているようです。

独自のメソッドで「ゆる体操」を考案し、執筆や講演活動や体操教室など幅広く普及につとめられています。
以前からずっといかに体を緩めながらしなやかに踊れるようになるかと考えていたので、ピンとアンテナが立ちました。

私は初めてしりましたが、バレエと共にゆる体操を教えるバレエ教室もあり、2006年頃によくテレビなどにとりあげられていたようです。

とりあえず、入門っぽいのから難しくて理解が大変そうなのまで5冊ほどピックアップして週末に目を通しましたが、この究極の身体が、筋肉と骨の関係を知るには一番よい内容でした。

自分が思っているより股関節が少し内側にあったり、足裏のセンターは脛骨(すねの中にある一番太い骨)の真下にあたる土踏まずの踵側あたりだったり、ちょっとずつ頭の認識ズレを修正できました。

頭の中で認識している所とそもそもその場所がズレていると、間違った方向へ体が勝手に調整しようとしそこに足りないものを補うかのように筋力が発達するそうで、そこを修正するだけでも身体が正しい方向へ修正するように向かうそうです。

認識ズレって恐ろしいなと思いました。

フトモモの前側が発達するのも位置がズレている所に立っているからという事。
O脚になっているのもやっぱり立っている位置が悪いから、それを補うように外側の筋肉が発達していくとの事。

よく「土踏まずが落ちてる」という注意を受けますが、本の中のP154に、「体重を正しいポジションである距骨に常時のせることができれば、中足骨まわりのテンションがどんどん減って、結果的に足の甲がどんどん高くなり、足裏にみごとなアーチが現れます。」とありました。
いまさら甲なんて高くならないとずっと思ってましたが、この甲なし足も体重を乗せる位置が悪いんだとわかりました(´_`) =3

筋肉を鍛えて強くする、土踏まずがあがるように意識をするという事ではなく、体重ののせ位置とバランスに気遣う事で結果その筋肉を発達させるというのが正しい方向のようです。

読んでいると色々な発見があって面白いです。
筋力は極力使わずにいるのが美しいようで、先生によく「そんな頑張るところでやらない」「もっとこんな力使わないところでいいのっていう位置を探してやりなさい」と注意を受けるけど、まさにこういうことなんだろうといった感じです。


ゆる体操ってどんなの?って思ったら、NPO日本ゆる協会のHPにいくつか例が出てますので、みてみてくださいませ^^

この高岡さんは様々な本をだされているようですが(Amazonで検索するとなんと104件も!)、生理痛もちの方には「女は毎月生まれかわる―からだと心が元気になる「月経血コントロール」ゆる体操」を読まれてみてはどうでしょうか。

常日頃会社などでストレスにさらされていることで、骨盤周りの筋肉がこりかたまりすぎて、剥がれ落ちずらくなりうまくコントロールできなくなることで生理痛を引き起こすそうです。
着物を着ていた時代はナプキンなどはなかったので、普通の排泄とおなじようにコントロール出来て、トイレでまとめてだせたとありました。ナプキンは紙おむつと同レベルと、ちょっとした目からうろこです。
現代の女性は骨盤底筋が弱くなりすぎてそれが出来なくなったそうですが、本来はコントロールできる力を持っているとの事。
紙ナプキンがどんどん進化し快適になる事で女性は持っていた能力をどんどん失いつつあると。
世界がひろがりました( ´_ゝ`)



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