13回世界バレエフェスティバル  <プログラムA> 

予定が入っていけなくなってしまった友人にチケットを譲って頂き、公開レッスン&バレエフェスを観にいってきました。
1階席15列のド真ん中あたり、こんな素晴らしい公演をこの位置で見られて、幸せ過ぎです(^-^*)



午前中はクラスレッスンを堪能しまして、その後バレエ友達とお茶してからのAプロ鑑賞、バレエ一色の一日でした。


8月2日(日)14:00開演  会場:東京文化会館

■第 1 部■ 14:00~15:10

▼「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー

午前中のレッスンの時も背中の緩んだラインが綺麗なサレンコ。
前回の見た時より力の抜けた感じがありました。
マックレーと優雅で華やかな感じに踊ってくれました。
足の下ろし方のタイミングと見せ方など、チャイコフスキーパドドゥが優雅な作品に見えました。
同じ踊りでもダンサーが変われば変わりますね。


▼「3 つのグノシエンヌ」
振付:ハンス・ファン・マーネン/音楽:エリック・サティ
マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー

生ピアノ曲にて。綺麗なんだけど、心にぴんと響いてこず。
アイシュバルトの愛くるしい感じの顔立ちと動き、ほかの演目でみたかったなぁ。


▼「お嬢さんとならず者」
振付:コンスタンティン・ボヤルスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アシュレイ・ボーダー イーゴリ・ゼレンスキー

ミュージカルっぽい明るい作品。

アシュレイ・ボーダーとゼレンスキー演じるならず者のやりとりにストーリーがしっかり見えました。
で、ボーダーのたくましい感じの足が私は気になりましたσ(^_^;)
あの看護服とテニスっぽいのをミックスしたような衣装もちょっと微妙。
午前中のレッスンの時にもパワーはあるけど繊細さとか精細さが他のダンサーと見比べてもうひとつと思ってみてましたがアメリカンぽい感じかな。
ゼレンスキーは年齢を感じさせないエネルギーと若々しい演技と動きで楽しませてくれました。


▼「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
タマラ・ロホ アルバン・レンドルフ

午前中のバーレッスンで、なんとなく上体がばらけたりつながったり、同じ事をするだけではなく色々と試している感じが見えました。
フェッテは4回転、3回転、もりもり、お客さん喜ばせてくれますね〜。


▼「フェアウェル・ワルツ」
振付:パトリック・ド・バナ/音楽:フレデリック・ショパン、ウラジーミル・マルティノフ
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ

今回のバレエフェスで一番初めにぐっときた作品。
ルグリ登場、腕を前に出して身体を少し動かした瞬間から鳥肌もの。
あーもうその動作だけで尋常ではないとゾクゾク感じました。
そして、元パリオペエトワールのゲラン。
午前のレッスンでは、手を股関節にあてながら、出力30%ぐらいのチェックモード。
アームスをつけることもなく足を触りながら何かを考えて確認している感じ、
センターは全くやらず、ステージ奥で談笑したりストレッチしたり他のダンサーにアドバイスしていたり、
ポアントを履いては脱いでを繰り返して、センターは独自確認のエシャッペぐらいでした。

本番は実はお芝居だけなの?とか?と、思ってましたが、
バレエシューズではなく、ポアントを履いてその美しい御御足を披露ししなやかに空間に描く軌跡がとても美しく、レッスンのあれはいったいというほど180度別物でした。

それぞれが100%あわせて120%、彼らの為に作られた作品を最高のパフォーマンスで見せてみれました。
これを観られた事がとてもうれしかったです(^-^)


■第 2 部■ 15:25~16:20

▼「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:フレデリック・ショパン
アマンディーヌ・アルビッソン マチュー・ガニオ

マチューって爽やかな美男子ですよね。
という事で、オペラグラスで顔ばっかり見てました、踊りも顔のようにソフトです(^^;
一緒に踊っていたアマンディーヌ、って誰??ここにいるわけですからコールドではないですし、プルミエかな?と思っていたら、なんとエトワールだった・・・。
エトワールとして経験年数の違うゲランと比べてはいけませんが、雲泥の差というか・・・、全身から出ているものにおいが全然違いました。
作品も全体的に印象にも残らず、、、という感じです。


▼「マンフレッド」
振付:ルドルフ・ヌレエフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マチアス・エイマン

チャイコフスキーの激しい音楽に負けず、勇ましく1人で踊り切りました。
まあ、でもなんか、ぐっとくるもなくな所がちょっと残念。



▼「ジゼル」
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー/音楽:アドルフ・アダン
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ

youtubeで時々みる、サララム。
初めてみる生の舞台でした。
小さな顔、手足も長くまさにバレリーナ。
午前中のクラスレッスンもそのスタイルの美しさと端正な動きに目を奪われました。
で、ジゼルはあっていそうであっていなかったような。。。
ジャンプした瞬間とか、ここ苦手そうだなぁとか思ってしまって、ジゼルの世界にのめりこめなかったのがちょっと残念。



▼「ライモンダ」より第 3 幕のパ・ド・ドゥ
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ(プティパに基づく)/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ

アレクサンドロワ、出てきた時から私は女王というオーラが凄い。
この間見たマリアアラシュもそうだったし、全身から私は女王というオーラが出てます。
ロシアのボリショイプリンシパルって何かがとりついているかのようなオーラを持っている人が多い気がします。
ボリショイに住まう過去のダンサー達ががっちり周りを固めているというか。
で、これ衣装がちょっと微妙な感じでした。



■第 3 部■ 16:35~17:30

▼失われた純情 「いにしえの祭り」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:リヒャルト・シュトラウス
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ 
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ

素敵でしたが、素敵でしたが、もっときちんと全部で見たかった(><)
以前にアッツォーニの人魚を見た時にぐわーっときたのですが、そこまで感情入りきれず。

ところで、午前のクラスレッスンで、ロホの後ろ、舞台奥にいたダンサーが誰だかずっと気になっています。
消去法で、アンナラウデールかな?と思っているのですが、誰だかご存じありませんか?
超マニアックですが、後背筋あたりからのアームスの使い方がツボでした。
いつも、レッスンで注意を受けている腕の使い方が一番わかりやすかったのが彼女のアームスでした。


▼「シンデレラ」
振付:フレデリック・アシュトン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

午前のレッスンの可愛さも、本番の可愛さも流石コジョカル。
でも、アダージオだけなんてさびしすぎる。


▼「オールド・マン・アンド・ミー」
振付:ハンス・ファン・マーネン/音楽:J.J.ケイル、イーゴリ・ストラヴィンスキー、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ

妖艶なヴィシニョーワと引退して太り気味のマラーホフ。
時々笑いが起こる2人のやりとりと、哀愁漂うマラーホフの背中。
楽しいパフォーマンスでした。
ヴィシニョーワ、次はクラッシックでみたいなぁ。


▼「パリの炎」
振付:ワシリー・ワイノーネン/音楽:ボリス・アサフィエフ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン

サレンコ2回目登場、シムキンの素晴らしいテクニック。
2人とも完成されています。何もいう事なし。
でも、私の好きの方向性とはあわず、ちょっと残念。


■第 4 部■ 17:40~18:35

▼「白鳥の湖」第 2 幕より
振付:レフ・イワーノフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ

人生初の生でみるロパートキナ。
お友達が「ロパ様」「ロパ様」というのがよーーくわかりました。
ボリショイの面々は女王貫禄でしたが、ロパ様は降臨した神にしか見えなかった。
舞台に出てきて、湖畔が見えます、冬の寒々しい空気を感じます、白鳥に見える、人にあらず。
薄井さんの書かれた文の中に、
「第二次世界大戦後間もなくソ連を訪問したある英国のバレエ関係者は「ソ連バレエの『白鳥の湖』に較べれば、わが国の『白鳥の湖』は『あひるの池』だ」と書いた。」
とあったのですが、私、いままで見てきたのあひるの池だったのだ、と失礼ながら思ってしまうぐらい別ものでした。
最も信頼を寄せるというダニーラ・コルスンツェフとの踊り。
ロパ様のサポートが素晴らしくて、大輪の花と花器みたいな関係に見えました。
完璧なサポートに徹していたのでしょう。
彼があってのこの輝きなのですね。
しかしながらロパ様、自力で立って余裕で回ってますから時々手が邪魔に見えた瞬間も。

そして引き寄せの法則?

先日チャコットの渋谷店でお見かけしました(@@)、サウナパンツとタイツを見てました。
ひとりオフの買い物なのに突然話かけてよいものかさんざん悩んでやめました。。。
あぁこの感動を伝えたかった、、話しかけてみれば良かったかもとかなり後悔してます(xx)



▼「トゥギャザー・アローン」
振付:バンジャマン・ミルピエ/音楽:フィリップ・グラス
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー

ごめんなさい。正直わかりませんでした。
衣装もユニクロみたいで。。。。



▼「オネーギン」より第 1 幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アリシア・アマトリアン フリーデマン・フォーゲル

2人とも素敵。
フォーゲルの浮遊するようなダイナミックでふわっとしたアントルラッセが目にやきつきました。


▼「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヴィエングセイ・ヴァルデス オシール・グネーオ

最後はドンキホーテで華やかに終了。
ヴァルデスの10秒間ぐらいありそうな鉄壁バランス凄かった。
グネーオは余裕が見えすぎるピルエット。
ここまで余裕さ出せるならあと5回ぐらいプラスしてほしいとか見て思ったり。



久しぶりに最高のバレエを堪能した1日でした(^0^)

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