ロシアのバレエ学校はバレリーナの製造工場

BS世界のドキュメンタリーという番組で、
ロシアの名門バレエスクール「ペルミバレエ学校」の生徒達の過酷な訓練の日々が紹介されました。
「犠牲の先に夢がある ~ロシア国立ペルミバレエ学校~ 」
http://www.nhk.or.jp/wdoc/yotei/


バレエの綺麗なイメージを吹き飛ばす衝撃的なドキュメント😱でした。

主役は「オクサナ・スコリク(Oxana Skorik)」という学生です。

「太ったら退学!」と言われ、気にしすぎて彼女は拒食症になってました。

学校には友達も出来ずに孤立し、日記に日々の辛い思いを綴っています。

身長165cmでなんと38kgで「下半身が脂肪太り!」と悩んでいる姿は病気のようです。
自分に厳しすぎるが故に、他の人がだらしなく見えて上手くつきあえない様にも見えます。

学校は朝の9時から夜の9時までで教室には先生の叱責や怒声が鳴り響きます。

学校中に響く声で怒鳴っても、あなたは理解しないのよね!!!💢
死ぬまでになんとかしなさい!!💥

それはそれは恐ろしい怒鳴り声です。
聞いているだけでゾゾゾと鳥肌がたちます。

先生は私に何をやらせたいのかわからない、やめてほしいのか

学校が始まる9月1日が1年の中で最も嫌な日だと言います。
家に帰りたいと思いつづけ、卒業までを必死に頑張っていました。

バーレッスンの位置は成績によって場所がかわり、
彼女はバーの真ん中の位置でクラスの中で一番優秀な学生です。

「だからいつまでもサイドバーなのよ」と、
クラスメイトの一人について言っていましたが、
その子は「私は先生が怖いからサイドでいい」という、
精神がどれだけ強いか、それが最終的な結果につながっている様でした。

先生が「オクサナの足は素晴らしいけど、その他は曲がった足をどうにかしなさい!!!」と怒鳴り、
私からみて、こんなに真っ直ぐな足の子達でどこが曲がっているのだかと青くなりました。

彼女は、この学校を卒業後にマリインスキーにコールドとして入団しています。

再放送もありますので、よかったらみてみてくださいね。
2008年11月21日 (金) 午後9:10~10:00

先日レッスンを受けていた際に先生が、
「ロシアの子達は体型で選別され、そこからまたさらに振るいにかけられ、
 過酷な訓練を繰り返して精神の強い子がトップまでのぼりつめてる」

「私は、戦線離脱した」と話をされていましたが、
この番組を思い出してお話をされていたのだろうな~と思いました。

私から見たら有名な雲の上の先生ですが、リアリティのある呟きが心に残りました。

【オクサナが入団したマリインスキーのHP】
Мариинский театр マリインスキー劇場

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